2歳児の0歳児に対する嫉妬

   

2歳児は大人に比べればまだまだ純真だが100%天使成分でできているわけではない。既にダークサイドの芽が見え隠れしている。それは弟ができれば分かる。

次男が高速ハイハイで部屋中を徘徊するようになってから特に顕著になってきたのだが、長男による圧政が非道い。次男の一挙手一投足に対し、「こっちきちゃダメーッ!」、「それさわっちゃダメーッ!」、「だあぁめぇえぇえぇぇーー!」という怒号を浴びせる長男。それにぶち切れるカミさんの怒号。

おもちゃの所有権を主張するのは仕方がないと思うが、「ダメーッ!」の後、次男をこれでもかってくらいゴイゴイ押していき、壁や家具に押しつけて泣かせてしまう。(一応殴ったり蹴ったりするのは良くないと心得ている様子。)

しまいに次男は「ダメーッ!」が出る度に助けを求めるべく半べそで母親のほうを見るようになってしまった。

押しつけの刑はまだましな方で、ハイハイ状態の次男を後ろ向きにひっくり返すことがある。ゴツンという不吉な音がした場合はだいたいこの技が決まり、次男が頭を打った瞬間。やめてくれ長男。『スーパーマリオ』じゃないんだから。頭打って死ぬぞ。このとき大体長男は笑っている。

また次男にも丁度良い感じに開けることができる引き出しがあるのだが、次男がそこを開けて上部に手をかけてご満悦の時にその引き出しをわざと閉めるという『陰湿なトムとジェリー』みたいなこともするようになった。手を挟まれた次男は当然号泣。これは大人でも痛いと思う。

とっ捕まえて長男を叱るとニヤッと笑って「もうしないー」と言って走り去る。また「次男ちゃんごめんねー」と言うこともある。何度か叱っているうちに「もうしない」「ごめんなさい」と言えば済むと思ったようで、本気で反省していないことは一目瞭然。カミさんに「ごめんなさいと言わせるのはそうなっちゃうからダメ」と自分が叱られる始末。

もっと本気で叱らないといけないようだが、これは結構難しい。“子供の叱り方”でネット検索するとありとあらゆる叱り方が推奨されており、もう読むだけで疲れてしまった。

毎日理不尽な扱いを受けている次男も可哀想だが、嫉妬や生存本能に駆られているのかと思うと長男も不憫に感じる。しばらく前までは親の愛情もおもちゃも遊び場も独り占めだったのに突然(でもないが)の侵略者が現れたわけだからある程度は警戒するのはしょうがない。

しかし長男も機嫌が良いときは気前が良く、自分の宝物級のおもちゃを貸してあげたり、次男を「大好き!」と言ったりするので完全に敵視している訳ではないようで安心。 全部のおもちゃを二個ずつ買うという富豪的解決策は採りたくないのでできれば仲良くして欲しい。

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