カブトムシとノコギリクワガタの比較

   

カブトムシとノコギリクワガタをしばらく観察してみた

カブト・クワガタを飼い始めて二週間ほど経過したので、コレまでの観察結果を公表したい。カブトムシはオス1、メス2(先日、カブトムシのメスを捉まえたのでメスが増えた)、ノコギリクワガタはオス1、メス1のペアで飼育し、それぞれケースは別にしてある。

カブトムシは大食らい。クワガタは小食

特にカブトムシのメスが貪欲。おまえは豚かよっ!てくらいにむっしゃむしゃ昆虫ゼリーにかぶりついている。たしかにカブトムシの体積はクワガタの数倍はありそうなので、その点を考慮すれば妥当なのかも知れないが、クワガタの数倍の早さで昆虫ゼリーが無くなる。クワガタもメスのほうが頻繁に昆虫ゼリーに顔を突っ込んでいるのはかわらないが、昆虫ゼリーは一日ではあまり減らない。正直カブトムシには口があるんじゃないかと疑っている。ブラシ状の舌だけであんなにすっかりゼリーが無くなるはずが無い。

カブトムシは無駄にケース内を蹂躙する

特にカブトムシのメスが凶悪。わざわざホームセンターで朽ち木をいくつか買ってきて『我が家の小さい森』という感じにセットしても翌日には『破壊と蹂躙』というタイトルがふさわしい状態になっている。

どうやってこんなにもぐちゃぐちゃにしたのか、と小首をかしげながらケースを凝視していると、でっかい朽ち木がぐわんぐわん動いている。5秒で「あ、これはぐちゃぐちゃになるわ」と納得。やつらは無駄に朽ち木の下部をモリモリグイグイして朽ち木を沈下させるのが趣味らしい。

おまけに前述の通りの貪欲さなので、朽ち木からはずれてすっ飛んだ昆虫ゼリーを泥だらけにしながら食い散らかすのでもう本当に豚。カブトムシを豚っぽくならないように飼うためには相当大きなケースが要りそうだ。

しかしカブトムシのエサを探す能力には感心する。そんなに目がよくなさそうなのにちゃんと昆虫ゼリーが落ちている場所に確実に辿り着いている。匂いもあんな小さい空間ではすぐに飽和してしまってピンポイントでの発見は難しそうな気がするけど。不思議。

クワガタのメスはモグラ並の掘削力

いっぽうクワガタのメスは土の中を縦横無尽に掘りまくってストレス発散しているようだ。体が小さいので掘り進んでも土が崩れず、ケースの外からまるでアリの巣を観察しているような感じで掘り進んだ通路が見える。カブトムシとクワガタのオスも土中に潜るのが好きなようだが、メスみたいに元気よく掘り進んだりしているところは見たことが無い。やはり角が邪魔なのだろうか。

カブトムシのオスは昼間はだらしがない

もう本当にだらしがない。ほぼ行き倒れに近い状態でその辺に倒れている。しかも半分土に埋まった感じで。死にかけなのかと思って心配して取り出してみるとギョッとするくらい素早く動いたりして質が悪い。なのでもう心配しないことにした。

ノコギリクワガタはすぐキレるが臆病

ノコギリクワガタのオスは本当に好戦的だ。すぐに鯉口を切る。というか抜刀する。その状態で指を近づけると指の方向に瞬時に体を向ける。そうかと思うとかなり臆病なところもあり、夜中にふと明かりをつけてケースをのぞき込むとびっくりしたノコギリクワガタがスゴイ勢いで物陰に逃げていったりする(特にメスの逃げる姿はゴキブリと大差ないのでこちらがギョッとする)。

どちらの行動でもクワガタの視力に感心する。カブトムシやクワガタはあまり目が良くないと聞いていたが本当は1.5くらいの視力はあるんじゃないか。

両者ともやはり夜行性だった

確かに昼間はあまり出てこない。メスもオスも地中に潜ってしまっている。これじゃあ昼間にカブトムシを採りに行ってもそう簡単には見つからないわけだ。カブトムシやクワガタがこんなにも土に潜るのが得意だとは思ってなかったのでちょっと意外だった。野生の場合は木の上の方で休んでいることのほうが多いという噂だが、結構な数のカブト・クワガタは地中に潜っているような気がする。

子ども達のために飼い始めたカブト・クワガタだが案の定自分が一番楽しんでいるようだ。

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