はじめての大相撲観戦の記録(観戦編)

   

ついに大相撲を生で観る日が来た!

いやなんかとっても楽しみにしていたような見出しだが、楽しみにしていたのはうちの両親で自分はそんなでもない。むしろ当日に現地でどのように立ち回ればベストなのかについて腐心していたので、観戦当日が近づくにつれ、少々気が重くなった。

結論からいうと、誰それの場所入り(国技館に入館していくところ)を必ず観たいとか、“ナントカ”弁当を絶対に食べたいとかではなく、ただ観戦することが目的であればなんてことはなく、ただ国技館に行けば良いだけで何の難しいことも無かったのだが、一応気づいたことや役に立ちそうな情報を紹介したい。

お茶屋? 出方?

ネットで大相撲観戦について調べていると、「大相撲ちゅうのはチケットはお茶屋から買うもので、当日はそのチケットを購入したお茶屋にまず出向く。そうすると出方さん(案内係のような人)が席まで案内してくれて、お茶とか持ってきてくれるので、まず最初にチップを渡すのが当然のしきたりでそういう粋がわからないやつは来るな」みたいな情報に出くわす。

しかし出方によるサービスは『チケット大相撲』でチケット購入した場合は関係ないので安心して良い(あるいはがっかりして良い)。これは相撲案内所でチケットを購入した場合やお茶屋から直接購入した場合にのみ当てはまる。

それ以外の購入ルートであれば、お茶屋や出方とは関わらないので、勝手に自分で席を探したり、自分で売店まで行って買い物する必要がある。正直、席まで案内してもらう必要は全然無い。そんなに広い施設でもないので普通に案内図をみれば誰でも指定された席にたどり着けるし、いつでも入退室可能な状態なので「開演までに自席に着いていなければならない」なんてことはないのでゆっくり探せば良い。

逆にお土産や出方のサービスを体験してみたいのであれば相撲案内所からチケットを購入すればよい。

推奨される装備

今回はマスC席で観戦したが、土俵まではちょっと距離がある。肉眼でも見えなくは無いがやはり双眼鏡があると良い。また館内でFM放送による実況が行われているのでFMラジオも持っていった方が良い。FMラジオは館内で貸出しているが混雑するので自分で持っていった方が良い。

双眼鏡

倍率は6倍くらいが丁度良いと思う。それ以上高い倍率は手ぶれが酷くなったり、見える範囲が狭すぎたりしてかえって見づらいと思う。観戦用に下記の双眼鏡を一個購入したが、具合が良かったらしく、父親がそれをずっと使っていた。(大相撲のチケットに比べれば)そんなに高価なものでは無いので、もう一個買うべきだった。

FMラジオ

普通のFMラジオでOK。83.4Mhzにチューニングすれば館内FM放送「どすこいFM」が聴ける。イヤホンは必要。

4人マス席の広さについて

狭いとは聞いていたが、本当に狭い。4人で座る場合、荷物を置くスペースが無い。3人でも人間と荷物の配置は困難を極めた。結局3人が足を伸ばして横に並ぶスタイルが一番楽だった。それでも窮屈でたまらなかったため、自分はほとんど席にはおらず、館内のいろんなところをぶらぶらし、最後の方の試合のみ観た次第だ。

感覚的には4人席を2人で使うぐらいで丁度良い感じだが、そうすると一人あたりのコストはマスC席で9,500円 x 2で19,000円となり、なんと(どうせ買えないんだが)溜席の14,800円を遙かに超えてしまう。そういう意味では土俵からの距離を考えると、4人マスC席が一番割に合わないかもしれない。

そんな人のために4人分のスペースを2人で使える『特別2人マス席』というのがあるらしいが、次回はそれを狙ってみよう。

席の方向について

まず普通の取り組みは正面席か向正面席から観るのが良い。さらに横綱の土俵入りは正面席に向けて行われる。つまり正面席が概ねベストと言えるのだが、横綱の土俵入りはわざわざ正面席の通路まで移動して見に来る人がたくさんいた。なるほどどうしても正面から見たい人はそうすればいいのかと感心した。

そう考えると、まあ正面でなくともそんなにがっかりすることは無いかなと思った。

相撲にあまり興味の無い私の感想

『白鵬』の名前くらいしか聞いたこと無い、という私による冷徹な感想を記しておく。

テレビで観るよりも歓声がスゴイ!

ものすごいです。歓声。正直、最初のうちはいちいち「なになに? 何か特別なことが起きたの?」とキョロキョロしてしまったぐらいすごい大歓声。

謎反応

ただ相撲取りが塩をまいたり、仕切り直しているだけに見えるのだが、時々観客から「おおぉー」という歓声や大拍手とかが出る。いったい何に反応しているのか謎なことが多い。力士がなんか言ってるのかな?

帰りはカオス

当然大混雑。まあ仕方ないけど。そういえば、最後の取り組みが始まる寸前に席を立つ人がいて、「なんで一番最後の取り組み観ないの?」と不思議だったが、彼らは混雑を避けるため、終わったらダッシュで駅に向かうべく最後の取り組みは出口で観戦していたのだな。

とりあえず両親は満足したようだったので自分も満足した。

以上

 - レビュー