【レビュー】 ママルー再考

      2016/02/08

実はこの“ママルー”は長男が産まれたときに購入したものである。だが長男はこの装置があまり気に入らない様子であったため、何らおすすめできるところの無い高級赤ちゃん泣かし機でしかなかった。

そのため紹介する意義も見いだせないでいたのだが、最近次男にこれをつかってみると実に便利に使えることが分かったので改めて紹介したい。

 

これは電動ベビーバウンサーのようなもの。どこぞの賢い人たちが人が赤ちゃんをあやす動作を計測し、電気の力でその動きをまねるように筐体が動き、赤ちゃんが抱っこされているような気分になっておとなしくなる、というスグレモノ。ただし高い。ウチが買ったのは2年前でおそらく最新型とは違うのだけど、5万円前後した。

“背中スイッチ”と呼ばれる現象をご存じだろうか? ぐずる赤ちゃんをやっとの事で寝かしつけ、超ソフトランディングでベッドに着地させたのに速効で赤ちゃん が泣き出し、また最初からやり直し、というアレである。これを3ループ繰り返すとどんなに温厚なお母さんも般若のような形相になることが確認されている。

一説によると「超ソフトランディングが良くないのだ」という話もあるが、じゃあと言ってポイッと置くともっと勢いよく泣いて後悔するのは間違いない。最善策は寝たと思ってもさらに深く入眠するまで油断せず継続的に抱いている、ということになるが2ループ目ぐらいの状態ですでにそんな余裕は無い。一刻も早く ベッドに寝かしつけて一息つきたいわけだ。

うちの次男はいま生後3ヶ月で鋭敏な“背中スイッチ”を持っているが、彼が寝入ったときこの装置に寝かせ、すぐに動作させると「まだ抱っこされてるかも-」と思うらしくそのまま寝るというパターンが明らかに多い。この“着地成功率向上”が図れるという点で非常に便利なのである。ただし失敗することもままあるので過剰な期待はしない方が良い。

最新の機種はスマホで動作をコントロールできる様子だが、基本機能は変わっていないようだ。ちなみにスマホによる遠隔操作なんてまったく必要ないと思う。

5つのユニークな動き

筐体の動かしかたが5種類のうちから選べる。ぐるぐる回すパターンやボールがバウンドするような軌道などがある。動きの激しさも調整できる。正直最強にすると子どもがアホになる気がして怖いのでMAXでは稼働させていない。動きのパターンには不満は無いが、「人が赤ちゃんをあやす動作をモーションセンサーで計測した」と謳っている動作がいまいち無機的。自分が乗ってみたことはないので実際には分からないが、ある程度ファジーな動作の方が飽きないんじゃなかろうか。

自然音内蔵、MP3機器接続可能

胎内の音、虫の音、波音等、自然の音がプリセットで入っており、台座のスピーカーから鳴らすことができるが、スピーカーの質が悪いのと装置自体のモーター音がわりとうるさいのでたぶん要らない機能。iPhone等を接続できるが普通にiPhoneから音楽再生すればよろし。

リバーシブルトイボール

赤ちゃんの上方から三つの玉子型のボールがぶら下がって揺れるようになっている。無いよりましな程度。長男がすぐにこれを取り外して遊んでしまう。

本当に効果があるのか?

長男には効果が無かったが、次男には有効である。この理由について思うに、長男は筐体に対しややサイズが小さかったのではないかと思う。そのため、生後数ヶ月では収まりが悪く、揺らされても不快な振動にしかなっていなかったのではないかと思う。もし長男がもうちょっと大きくなってからであれば効果があったのかも知れないが、すでにママルーは役立たずという判定を下していたため滅多に電源をいれることはなかった。

それに対し、次男はかなりムッチムチで我ながら「デカいなこいつ」と眉をひそめるくらいなので収まりが良く、気持ちよく揺られているように見える。まあ根本的な個人差があるのだと思うのであまり断定的には言えないが概ねそんな印象である。

かなり高価な買い物になるので、いまいち効果が無かった場合のことを考えると、可能であればレンタルで済ませた方が無難だと思う。

危険は無いのか?

実は長男がこの装置が動いている時に近寄りすぎ、動作に合わせて伸縮する機構の部分に足を挟まれて(たいしたことはなかったのだが)号泣した。その際、ママルーは動作を自動停止したので割と安全性には留意しているようだ。ただ10キロあるこどもを上下させるパワーがあるので挟まれかたが天才的だった場合、思わぬ怪我をするかもしれないと思った。

 

以上

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