繁栄するカブトムシと絶滅寸前のノコギリクワガタ

   

カブトムシの繁殖力をなめてました

カブトムシを入れているケースをざっと調べてみると、幼虫の数は5、6匹に見えた。多くても8匹ぐらいだろうと思い、サナギの様子を観察したかったので専用容器を8個購入した。

虫吉の幼虫飼育ケースはオススメ

購入したのはクワガタ工房 虫吉の幼虫飼育用透明ブロー容器。ついでにスプーンとマットも購入。

虫吉のボトルとスプーン。ちなみにマットというのは写真のカッターマットのことではなく、カブトムシ用の土のこと。

虫吉のボトルとスプーン。ちなみにマットというのは写真のカッターマットのことではなく、カブトムシ用の土のこと。

この容器は一個165円ととても安く、コバエが入らないフィルターもついているのでペットボトルを買って加工するよりも全然おすすめ。

そしてスプーンも非常に良い。正直スプーンはそんなに安くは無かったので100均で買おうかなと思ったけど、虫吉で買って良かった。長さも十分でへらの部分も初齢~二齢幼虫を扱うには丁度良い感じだ。しかも食事用のスプーンとはまったく形状が違うのでふとした弾みで間違って幼虫を食ってしまう危険性が低い。

「いっぱいいるねー」

長男と一緒にケースをひっくり返し、中の幼虫を一匹ずつ前述のブロー容器にいれていく。まだ小さめの幼虫もいたが、概ね3センチぐらいには育っており、長男と一緒に「大きくなってるねー」などと喜びながら収穫を楽しんでいたのだが、でてくるでてくる。際限なく幼虫が出てくる。全部で18匹も居た。大喜びする長男。そして徐々に無言になる自分。しかも後に出てくる幼虫の方がデカい。プリップリして生きが良い。

ほぼ100円硬貨大の幼虫。日本の通貨としてしまってはどうか。二齢幼虫=100円ぐらいで。

ほぼ100円硬貨大の幼虫。日本の通貨としてしまってはどうか。二齢幼虫=100円ぐらいで。

8本ある専用容器は幼虫を個別飼育するためのものだから8匹しか収容できない。残り10匹をどうするか・・・。まずは時間を稼ぐために、最初の方に専用容器にいれた比較的小さい幼虫を取り出し、大きく育っている幼虫に入れ替えた。そうすることでもともとのケースの中の密度を少し緩和させた。

しばし熟考の末、残り10匹は5匹ずつ二つのケースに分け、多頭飼いすることにした。世の中には衣装ケースでカブトムシを育てている人もいるということをヒントに、近所の100均でなんにつかうのか不明な半透明のケースを購入した。100均なのに500円もしたが、同サイズの昆虫ケースを買うよりはかなり安い。

カブトムシの繁殖力は異常

事前にネットで一通り情報を得ていたつもりではあったが、カブトムシの繁殖力は本当にヤバい。今回たまたま中ケース(約28センチ×20センチ程度の広さ)で飼っていて18匹程度だったが、これ以上発生していた場合、家族会議が招集され窮地に立たされていたであろう事は間違いない。あまり多く殖やしたくない人は注意した方が良い。

具体的な対策はあるのかと調査したところ、TORAPAPA氏の記事『カブトムシの育て方(簡略版だけど結構役に立ちますヨ!)』によると10センチ×20センチくらいの小さなケースで産卵させると淘汰により結局5匹程度が残るとのことだ。

また月夜野昆虫倶楽部の記事『カブトムシの交尾と産卵について。子孫を残すための秘訣を教えます!』によると、カブトムシは1日に1~2個の卵しか産まないらしい。

小さいケースの場合、卵の確認もしやすいだろうから毎日注意深く観察していれば、ある程度のコントロールは可能では無いかと思われる。来年は小さいケースで産卵させ、ある程度卵を発見したらメスを取り出す方針でコントロールしたい。

後になって知ったことだが、カブトムシは羽化の後、エサを食べなくても卵を産めるらしい。つまり幼虫のエサとなる環境さえあれば雑木林がなくても繁殖できると言うことだ。なので幼虫のケースを放置しておくといつの間にか羽化した成虫がすでに子孫を産んでいる可能性がある。たくましすぎてちょっと怖い。

一方その頃、ノコギリクワガタは・・・

どちらかというと自分はノコギリクワガタのほうが大事。かっこいいから。先日ケース内に卵を三つ発見して喜んでいたのだが・・・。

余計なことをしてしまった!

目視で卵が3個見えると言うことは、これまた10個以上あるんじゃないの? メスが卵や幼虫を潰さないうちにある程度隔離しよう、と高をくくってケースの中身を空けてみたところ、無い。全然無い。しかも3個見えていた卵も1個しか見当たらない。しかたないのでその一個をタッパーにいれて保護したが、なんか徐々に薄汚くなってきた気がする・・・。

幸いまだメスが生きている(オスも生きているけど)ため、また産卵することを祈るが、やはりちょっと弱ってきているように見える。メスの真ん中の足の先がとれてしまっているしエサもあまり食べない感じがする。

カブトムシに比べるとデリケートだなクワガタは。

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